穢翼のユースティア ティア編(5章)の感想

ネタばれ全開の感想と妄想です。

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まとめ

おそらく、シナリオのテーマは2つ

  1. 同じ事象にたいしても、立場や生き様により行動はかわる。
  2. カイムのアイム(ルキウス)へのコンプレックスの解消

やりたいことはわかるのですが、カイムが終始ヘタレているのでいろいろ嫌になってきました。カイムがヘタレる展開はエリス編(2章)でやっているので、おなかいっぱいです。

いろいろな人間が自分を信念を貫いたつけを無関係のティアが払うエンドです。
エンド自体は使い古されたものなのであまり気になりませんが、
リシア編でクライマックスといえるぐらい盛り上げてた後にこれなので全てをぶち壊したという感じです。

カイムが積極的に動いた後に、同じ結果になるのならそういうのもありだねと
納得できるのですが、ティア編の内容では納得できません。

夜明け前より瑠璃色な-Moonlight Cradle-のシンシアルートはまぐれ当たりだったのかなと思います。
そこまでのテキストをみると格段にレベルアップしていただけに非常に残念です。

冷静に振り返ってみると重箱の隅を突っつくような考察をしていますが、
心のそこでは八月はハッピーエンドで終わらせてくるはずと思っていたからかもしれません。

ティア編(5章)の登場人物 考察

カイム

リシア編(4章)でリシアに自分を含めて全てを疑えと説教しているにもかかわらず、
自分はルキウスのいうことを鵜呑みにしてしまっている。

アイム(ルキウス)にコンプレックスを感じているために
ルキウスに対して何も出来ないのかもしれないが、
クライマックスで主人公のカイムをまたヘタレ化させる意味がわからない。
アイムを超えるということが、カイムにとって重要なのはわかるけど。
完全に思考停止させるのは違うと思う。
(シナリオ展開の都合だけでヘタレ化させたとしか思えない。)

ルキウスさんのいうことは正しいんだ、
でもティアの苦しむ姿は見たくないというのはあまりにも情け無い。
どう決断するにしろ、ティアが苦しむところから逃げるのは論外。

最後にカイムは世界よりティアを選択したけど、
ティアから逃げたカイムにその選択をする権利はない。
だから、ティアが消えたと解釈すればつじつまはあうかもしれないけど、
もやもやしたものが残ってしまう。

牢獄側と上層側の両方の事情を知るカイムが積極的に動けば
ほぼ詰んでいるノーヴァス・アイテルをなんとかする起点になりえただけに残念。

カイムがティアに向き合うか積極的に行動を起こせば、
結末が同じでも納得できたと思う。

ルキウス

ティア編で上層を掌握している人物。
正体は、大崩落のときにはぐれたカイムの兄であるアイム。

行動理念は、8を救うためを2を切り捨てるという合理主義。
行動理念に忠実に動いているように見えるが、よく考えると微妙におかしい。

リシアENDとティア編突入時の大きな違いは次の2つ

  1. ギルバルトが最後のあがきで天使の力を大量放出
  2. ヴァリアスが死亡

ギルバルトの悪あがきのためにティア編突入直後に聖女の代替わりが起こっているが、
この時点でルキウスは天使の力がほとんどないことは理解できている上に
<<解放>>を実行できる力をもっていた。牢獄の反乱をおさえて時間を稼ぐために行うことは
聖女の代替わりではなく牢獄全て<<解放>>することだったはず。
もちろん、これを行うとシナリオが動かなくなるのだろうけど・・・。
つまり、シナリオの都合でルキウスは行動理念に忠実に動けなかったといえる。

描写がないから気がつかなかったけど、ここで<<解放>>できなかったのは
ルキウスが葛藤しててギリギリまで牢獄民を見捨てることができなかったからか。
そうじゃないと4章までで、牢獄を支援する意味がないし。(2011/05/09 修正)

解放が遅れたことを見逃すにしても
本当にティアを天使の力に覚醒させて、その力を抽出することだけが、
ノーヴァス・アイテルを救う道だったかと言えば疑問が残る。

普通に抽出すると黒くなるが、ティアは天使の力を純粋抽出できる。

羽つきを浄化すると、黒い液体のようなものが出てきて
ティアの羽が大きくなるがティアが苦しむ。

黒い粘液を浄化すると、羽つきを浄化したときより
ティアの羽が大きくなり、ティアの疲労は羽つきを浄化したときより大きい。
量によっては、記憶に障害が出るレベル。

福音を浄化すると、黒い粘液を浄化したときより
ティアの羽が大きくなり、ティアの疲労は黒い粘液を浄化したときより大きい。

以下は明言できるほどの描写はないので、
黒いものの正体についての個人的な予想。

黒くなるのは天使の力に怨念が加わるからだとと思われる。

羽つきは大崩落のときにもれた初代イレーヌ(天使様)の怨念により発生。
(羽つきを浄化したときに出る黒い液体が羽化病の原因。)

地下道の粘液は、ギルバルトの実験で初代イレーヌの力を抽出時の廃棄物より発生。

福音は黒い粘液をさらに凝縮したもの。
(少量づつ投与をつづけることにより黒羽が発生)

牢獄の粘液は、ノーヴァス・アイテルが下界に近いために下界から上がってきたもの
下界の粘液は、500年前に純粋な天使が下界を崩壊させるために放ったもの。

ティアの浄化は、天使の怨念をみずからに取り込み
天使の力だけに分離することだと思われる。

ティアを天使に覚醒させなくても、ティアの純粋な天使の力を初代イレーヌに注ぎ込み
初代イレーヌに力を取り戻させれば、ノーヴァス・アイテルはしばらく持つと思われる。
もちろん、先を考えれば初代イレーヌを説得しなければならないけど。

ルキウスがティアを天使に覚醒させようとしたのは、
時間がないから最も簡単な手段に走ったと信じたい。

ジーク

不腐金鎖のリーダーで牢獄を掌握している人物。

行動理念は牢獄の民を守ること。
牢獄の王として、上層に反旗を翻した。
シナリオ的に完全に手詰まりになっているので、この行動は必然だったといえる。

しかし、カイムが知りうる情報を全てしゃべっていたらどうなるだろうか。

カイムがこの時点で知っている情報は以下のとおり

  1. ノーヴァス・アイテルは天使様の力で浮いているが、力はほとんど残っていない。
  2. 今のままではノーヴァス・アイテルは墜落するが、ティアの力でその期限を引き延ばす研究を行っている。
  3. 崩落が起こる場所はコントロールできない。

2と3については、嘘だけどカイムは事実を知らないので
カイムがジークに対して嘘をつく必要はない。

また、1を調べることがカイムに課せられた使命なので、 カイムがジークに報告するのが筋である。

ジークがカイムの報告を受ければ、どのような行動を取るだろうか。
ジークがカイムの話を聞けば少なくとも武力蜂起が起こるまでの時間に余裕ができるはず、
ジークが崩落が起きるときは牢獄からだと思っているからこその武力蜂起だからである。
ジークが3について信じていなくても、1があるので武力蜂起しても無駄だということがわかる。
おそらく、ジークが取る行動は牢獄民の下層への移住権獲得だと思われる。

ティア編で言われているように、下層には牢獄の民を受け入れる余裕はないが
ルキウスの主張は、急激な変化についていけないからである。

牢獄民を少しづつ下層に移住させるというあたりに着地点をおけば、
ジークもルキウスも妥協できるのではないだろうか。

牢獄民に不満は出るだろうが、風錆の件でジークの株が上がっているので
牢獄民を抑えることはできるはず。

コレット

29代聖女イレーヌ、処刑されたことになっているが隠居生活中。

行動理念は天使様の力になること
ティア編では、奇跡で復活した救世主様という触れ込みでジークと共に上層に反旗を翻した。
奇跡の復活の演出は、コレットの考えか、ジークの考えかはわからないけど
以前のコレットだったらそんなことできなかっただろう。
カイムとの出会いで、必要ならば嘘をつくこともできるようになったといえる。

天使様の夢を見るのは、初代イレーヌの血筋だから。
一見納得できそうな理由だけどこれだけではおかしいのではないだろうか。

ティアが天使の御子と呼ばれているのは、血筋ではなく天使の力をやどしているから。
ティアが夢で天使様を見るのは、天使の力をやどしているからだと考えられる。

初代イレーヌは、最初は人間で後に天使化したということになっている。
コレットには翼は生えていないので、
コレットは天使化する前の子供の血筋であると考えられる。
血筋だからってだけで、祖先の夢というのは説得力ないですよね。
そのあたりの突っ込みは野暮なのでしないことにする。
おそらく、別の設定があったけどそれを使わなかったので伏線を投げないようにお茶を濁したのかな?

初代イレーヌの血筋なので、初代イレーヌを説得するときのキーマンになりそうです。

ティア

ノーヴァス・アイテルを浮遊させるための研究に参加します

行動理念は何か大きな使命があるはずなので、それをやりとげてみせます。

ティア編では、拷問ともいえる実験を受ける上に心のささえである
カイムにもほとんど会えない状態が続きます。

最終的には、さまさまな人間の思惑が交差して落ちた世界を救いますが、その反動で世界に漂う存在になってしまいます。

リシア

ギルバルト執政公を打倒して、正式な国王に就任。

行動理念は全ての民の父親になること(女性ですが)、
つまり、全ての民を幸せにするという理想主義

ティア編では、ルキウスに行動を制限されてまともに動けなかったり、
なにも知らないコレットに全否定されたり完全に貧乏くじを引いた形になっています。
最後には斬首されてそうで本当に不憫です。

ヴァリアスが生き残っていれば、違う展開になっていたのかもしれません。

フィオネ

あいからわず羽刈りの副隊長です。

ティア編では完全に蚊帳の外状態になっています。
羽刈りの副隊長として、反乱軍と戦っていましたが、
最終的には反乱軍側に加勢します。

謎の男の正体がカイムだと気がつく展開があると思ったけどそんなことはなかった。

エリス

野戦看護婦をやっています。

ティア編では、大きな流れの外側にいます。
エリス自身は、カイムに借金を返済して一人立ちをすることができました。

妄想エンド

シナリオのテーマを消化しながら、HAPPYエンドを目指す妄想ルート

  1. カイムがジークにノーヴァス・アイテルが浮いている理由を話す。
  2. 上層と牢獄の和解案が成立
  3. コレットがティアの夢を見て、実験内容についてカイムに詰め寄る。
  4. コレットの叱咤激励により、カイムが少数精鋭でティアを救出することを決意。
  5. ルキウスが実験内容とこれからの方針を暴露
  6. ジークがルキウス側につく
  7. ルキウスを打倒するものの、ノーヴァス・アイテルの浮遊を保つ案が出ないで苦悩する。
  8. 初代イレーヌ、ティア、コレットの3人が夢の世界で邂逅。
  9. 初代イレーヌにティアの天使の力を注ぎ込み、初代イレーヌの力が復活
  10. 初代イレーヌを説得後に磔から解放
  11. 初代イレーヌは天使でいることに疲れたので、コレットに天使の力を譲渡
  12. ティアとコレットが聖女イレーヌとして、交代でノーヴァス・アイテルを浮かせる。
    生贄としての聖女イレーヌから、言い伝え通りノーヴァス・アイテルを浮遊させる力を持った聖女イレーヌへ
  13. この流れを天使が見ていて、下界の粘液から怨念が消えて浄化される。
    天使の力の補給が容易になりめでたしめでたし。

ご都合主義ではありますが、これでなんとかHAPPYエンドになりそうです。
ティア救出戦のメンバーをどうするかは妄想していませんが、
ここでうまくメンバーを振り分ければ冒頭で述べたテーマの1つである
同じ事象にたいしても、立場や生き様により行動はかわるというのも消化できると思います。


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